壱番屋グループの最新業績と市場動向
壱番屋の「2026年2月期 連結決算」によると、売上高は 655億18百万円(前期比7.4%増) と過去最高を更新しました。一方で営業利益は 47億15百万円(同4.3%減)、純利益は 25億62百万円(同19.2%減) と、増収減益となっています。これは米や物流費の高騰を価格転嫁しきれなかったことが要因とされています。
店舗数はグループで約1,500店規模
店舗数については、2025年8月末時点でグループ国内1,208店(直営119店、FC 1,089店)+海外213店が公表値として確認できます。壱番屋は中期経営計画で期末に向けた店舗数(計画1,545店)を掲げており、期末はこの水準に近づく見込みです。
【注記】一部で流通している「2026年2月末=グループ総合計1,503店(国内1,285店:直営167/FC1,118、海外218店)」といった詳細内訳は、本稿執筆時点で一次資料(決算短信)による裏取りができていません。確定値は決算短信・決算説明資料の公表を必ずご確認ください。
いずれにせよFC比率は8割超で、フランチャイズ(のれん分け)を主体とするビジネスモデルである点は明確です。
FC市場全体でも外食業は好調
日本フランチャイズチェーン協会(JFA)の「2024年度 フランチャイズチェーン統計調査」によれば、国内FCチェーン全体の売上高は 29兆2,826億円(前年比+3.6%) に達し、4年連続でプラス成長を記録しました。特に外食業は全業種でも高い 前年比+6.9% を記録しています。
なお、報道等で紹介される 「牛丼・丼物」カテゴリーの+11.9% という数値は、あくまで牛丼・各種丼物の区分値であり、カレー業態単体の伸び率を示すものではありません。カレー業態そのものの成長率を示す公的な単独データは確認できないため、本稿では「外食業全体が堅調(+6.9%)」という文脈で捉えるのが適切です。インバウンド需要とオフィス街の客数回復が外食業全体の追い風になっています。
外食FC市場全体の動向は飲食フランチャイズ業界トレンド2026でも詳しく解説しています。
ブルームシステムとは何か
ブルームシステムは、壱番屋独自の「のれん分け」型独立支援制度です。最大の特徴は次の2点です。
- 正社員として入社し、給与をもらいながら経営を学ぶ:いきなり大金を投じるのではなく、店舗スタッフとして働きながら運営ノウハウを習得します。
- ロイヤルティが不要(0%):多くのFCが売上の数%をロイヤルティとして徴収しますが、ココイチは徴収しません。
では本部はどこで利益を得るのか。壱番屋はカレーソースなどの食材や備品をFC店に卸売することで収益を上げているとされます。「FC向け売上が全社売上の約6割を占める」という説明も一部で見られますが、この比率の具体的な数値は一次資料で確認できていないため、あくまで「卸売中心の収益構造」という理解にとどめるのが安全です。オーナーはロイヤルティ負担がない分、売上から経費を引いた利益を手取りにしやすい構造といえます。
ロイヤルティ体系を重視する方はコスパの良いフランチャイズの選び方もあわせてご覧ください。同じカレー業態の比較検討にはCoCo壱番屋の詳細を見るやゴーゴーカレーの詳細を見る、日乃屋カレーの詳細を見るも参考になります。
独立時までに必要な自己資金
ブルームシステムはロイヤルティ0%が魅力ですが、初期費用がゼロというわけではありません。壱番屋の公式案内では、独立時までに 自己資金200万円以上 を目安として準備することが求められています。また、開業にあたっては 本部による債務保証制度 が用意されており、資金調達面のサポートが受けられる点も特徴です。
開業資金や運転資金の具体的な設計は、フランチャイズ加盟契約チェックリスト10項目を参考に、契約前に必ず精査しましょう。
独立までのステップ
ブルームシステムでは、独立までのプロセスが明確に体系化されています。以下の流れで進みます。