本部による承継支援の最新事例
フランチャイズ本部(フランチャイザー)も、店舗網維持のために承継支援を本格化させています。ここでは注目すべき企業の取り組みを紹介します。
モスバーガーの「次世代オーナー育成研修」
モスバーガーを展開するモスフードサービスは、後継者不在のオーナーを支援するため「次世代オーナー育成研修」を拡充しています。外部から未経験者を採用・育成して将来のオーナー候補とする取り組みや、初期投資を抑えられる「レンタル店舗制度」を通じ、円滑な事業承継のバトンパスを本部主導で進めています。
ローソンとセーブオンの大規模承継
2025〜2026年には、8県でローソンのメガフランチャイジーとして店舗展開していた株式会社セーブオンが、持続的成長を目指しコンビニエンスストア事業等を本部であるローソンへ吸収分割により承継しました(2025年9月契約締結、2026年3月1日効力発生)。メガフランチャイジーの事業承継としても注目を集めた事例です。
イタリアントマトの投資ファンド主導承継
2024年1月、日本共創プラットフォーム(JPiX)が外食フランチャイズ「イタリアントマト」の過半数株式を取得し事業承継を実施。本部のDX化推進や顧客体験(CX)強化により、フランチャイズチェーン全体の価値向上を図るM&A事例として業界内で話題となりました。
活用すべき公的支援制度
フランチャイズ加盟店の事業承継では、公的な支援制度を最大限に活用することが重要です。
事業承継・引継ぎ支援センター
中小企業基盤整備機構が全国47都道府県に展開する公的支援窓口です。後継者不在の中小事業者に向け、事業承継診断シート等を活用した第三者承継(M&A)のマッチングを原則無料で支援しており、フランチャイズ加盟店の承継相談にも対応しています。
中小M&Aガイドライン
経済産業省・中小企業庁は「中小M&Aガイドライン」を継続的に整備・改訂し、買収側・譲渡側の手数料体系の透明化やトラブル防止策を強化しています。初めてM&Aに臨むオーナーにとって、適正な取引条件の目安となる重要な指針です。
事業承継税制の特例措置
一定の要件を満たす場合、事業承継にかかる贈与税・相続税の納税が猶予・免除される特例措置を利用できます。適用には事前の計画策定と都道府県知事の認定が必要なため、早めに税理士へ相談しましょう。
事業承継前の準備チェックリスト
事業承継をスムーズに進めるために、以下の項目を確認しておきましょう。
