24時間ジムFC市場はいま「二極化」している
まず市場全体の動向を数字で押さえましょう。帝国データバンクの「フィットネスクラブ・スポーツジム業界動向調査(2024年度)」によると、フィットネス市場(事業者売上高ベース)は約7,100億円に達し、コロナ禍前の2019年度(7,085億円)を超えて過去最高を更新しました。
大手主要15社の店舗数は2024年度末で約6,500店に到達し、10年前の約2.3倍に急増しています。この拡大を牽引しているのが、低価格帯の小規模コンビニジムや無人型24時間ジムです。
一方で、収益面は「勝者と敗者」に分かれています。同調査では、黒字企業が約49%(48.8%)を占める一方、業績悪化(減益+赤字)企業が約48%(47.6%)に上りました。この47.6%の内訳は、純粋な赤字が31.7%、減益が15.9%です。つまり「赤字企業が約半数」というわけではなく、電気代・水道代の高騰や競争激化で業績を落とした企業が約半数を占める、という状況です。立地選定とブランド選びを誤れば収益悪化リスクは決して低くありません。
日本フランチャイズチェーン協会(JFA)の統計調査でも、フィットネスクラブ業態は健康志向・高齢化対応の成長分野と位置づけられています。追い風は吹いているものの、勝ち残るには収益モデルの理解が不可欠です。
24時間ジムFCの収益モデルは大きく3タイプ
無人ジムFCの収益構造は、大きく次の3つに分類できます。
- 知名度集客型:大手ブランドの認知度を活かした集客の速さが強み。標準的な300〜500名で黒字化を目指す。
- 高付加価値型(例:FIT-EASY):サウナ・ゴルフ・エステ併設で客単価を高く保つアミューズメント型。
- 低単価ストック型(例:smartfit100):低会費で大量会員を集め、高継続率での安定運営を目指す(利益は保証されません)。
これに加え、ワールドプラスジムのように「定額制ロイヤリティ」を採用し、売上が伸びるほど手元利益が残る構造のブランドもあります。ロイヤリティが売上歩合(例:会費の10%前後)か定額かで、月商が伸びた際の利益額は大きく変わります。
フィットネス以外の無人・省人ビジネスにも興味がある方は、コインランドリーフランチャイズの市場動向もあわせて検討すると比較の軸が広がります。
主要3ブランドの開業資金・損益分岐会員数を比較
各ブランドの収益特性は以下の通り大きく異なります。まずは全体像を表で確認しましょう。
※加盟金・ロイヤリティ額を公式非公表としているブランドの数値は、第三者比較サイトの参考値です。正確な条件は各本部から資料を取り寄せ、NDA締結後に開示される内容でご確認ください。
以下、各ブランドの詳細な位置づけを比較カードで確認してください。