訪問マッサージ市場はどのくらい伸びている?
矢野経済研究所「柔道整復・鍼灸・マッサージ市場に関する調査 2024年」によると、業界全体の市場規模は約9,850億円(2023年推計、前年比103.0%)とコロナ前の水準を超えて堅調に推移しています。この数値は矢野経済研究所により公表されている確定値です。
一方で、訪問マッサージ市場“単体”の規模については、矢野経済研究所をはじめとする信頼できる公開ソースで裏取りできる固有数値が確認できませんでした。そのため本記事では単体市場規模の断定は避け、業界全体が前年比プラス成長を続けている事実をもって成長性の根拠とします。
成長を支えているのは高齢化です。後期高齢者人口の増加にともない在宅医療・在宅ケアの需要が拡大していることは、厚生労働省の各種資料でも示されています。ただし「在宅医療を必要とする高齢者が2025年に約29万人・今後約12万人増」といった具体的な人数については本記事執筆時点で明確な一次出典を特定できなかったため、断定的な数値としては扱わず、高齢化にともなう在宅需要の構造的拡大という定性的トレンドとして捉えるのが妥当です。
店舗型からの訪問型シフトが加速
店舗型の接骨院・整骨院は全国的に増加し競争が激化しているとされ、外来型から訪問型へシフトする治療院が増えています。日本フランチャイズチェーン協会(JFA)の統計調査でも、サービス業分野では高齢者向けサービスが売上を牽引していると報告されています。高齢者向けビジネス全体の動向はシニア向けサービスFC完全ガイド2026もあわせてご覧ください。
2024年の療養費改定で収益性が改善
2026年に向けた大きな追い風が、2024年の医療保険療養費改定です。訪問マッサージの報酬が見直されたことで事業の収益性が改善し、新規参入や投資が進んでいます。マッサージ業界唯一の上場企業であるフレアスは、市場シェア拡大を掲げてM&Aを積極化するフェーズに入っています。
なぜ資格がなくても開業できるのか
訪問マッサージ事業で最大のポイントは、オーナー自身は資格不要(無資格・未経験)で参入できるという点です。国家資格を持つあん摩マッサージ指圧師などを従業員として採用し、オーナーは経営・営業・マネジメントに専念するビジネスモデルだからです。
そのため、異業種からの独立や、介護・医療業界での経験を活かした開業が可能です。ただし、施術者となる有資格者の採用・定着が事業の成否を左右するため、本部の人材紹介サポートの手厚さが選定の重要な基準になります。同じく資格保有者の採用が鍵となる整体・接骨系のモデルはからだファクトリーの詳細やリラクの詳細も参考になります。
KEiROWとフレアスの加盟金・収益モデルを徹底比較
両社ともオーナー資格不要のモデルですが、費用構造と収益モデルには明確な違いがあります。以下で主要2ブランドの公式データを比較します。