唐揚げフランチャイズ市場の最新動向【2026年版】
コロナ禍のテイクアウト需要を追い風に急拡大した唐揚げ専門店市場。しかし2024年以降は淘汰のフェーズに入り、「ブームから定着」へと移行しています。この記事では、2026年現在の市場データをもとに、注目の唐揚げフランチャイズ5社の開業条件を徹底比較します。

コロナ禍のテイクアウト需要を追い風に急拡大した唐揚げ専門店市場。しかし2024年以降は淘汰のフェーズに入り、「ブームから定着」へと移行しています。この記事では、2026年現在の市場データをもとに、注目の唐揚げフランチャイズ5社の開業条件を徹底比較します。

日本唐揚協会の調べによると、唐揚げ専門店の店舗数は2023年に過去最高の4,388店舗を記録しましたが、2024年には前年比8%減の4,034店舗となり、初めて前年割れとなりました。
一方で、帝国データバンクの調査では「唐揚げ専門店」の倒産件数(負債1,000万円以上)は2023年の27件(過去最多)をピークに、2024年は16件、2025年(1〜11月)は12件と2年連続で減少しています。過当競争が緩和され、生き残った店舗の経営基盤は安定しつつあるのが現状です。
からあげ市場全体としては、定食・惣菜を含め推定約3,000億円規模とされており、依然として大きなマーケットです。
日本フランチャイズチェーン協会(JFA)の「2024年度フランチャイズチェーン統計調査」によると、FC市場全体の売上高は29兆2,826億円(前年比+3.6%)と4年連続のプラス成長。特に「外食業」はポストコロナとインバウンド需要の回復により、全業種トップの伸び率(売上+6.9%)を記録しました。唐揚げFCにとっても追い風となる環境です。

鶏肉(輸入・国産)の価格高騰、食用油、人件費の高止まりにより、安価で高利益を出す前提が崩れています。生き残った店舗は「100g 200円台」などの値上げを行う一方で、ムネ・モモ肉の配合調整や小容量パックの拡充、SNSでの情報発信を強化し、固定客を囲い込む戦略にシフトしています。
低価格なスーパーやコンビニの惣菜唐揚げとの競争が激しく、単なる「揚げたて」だけでは差別化できません。専門店ならではの味・バリエーション・ブランド体験が問われる時代になっています。
テイクアウト専門の小スペース店舗だけでなく、ハイボールと一緒に提供する「バル・居酒屋業態」や、店内飲食ニーズを取り込む「定食業態」など、収益源を多角化するモデルが増加しています。FC選びの際は、自分の出店エリアや客層に合った業態を提供しているかどうかが重要なポイントになります。
ここからは、注目の唐揚げフランチャイズ5社の開業条件を比較します。指定の「からやま」「鶏笑」「天下鳥ます」の3社に、近年勢いのある「がブリチキン。」「からあげの匠」を加えた5社です。
とんかつ「かつや」のノウハウを活かした、からあげ定食・丼のイートイン&テイクアウト業態。ロードサイド大型店舗を中心に展開し、幅広い客層を獲得。法人オーナー向けの本格FCモデル。
おすすめポイント
テイクアウト専門のからあげFC。6坪などの小規模物件で開業でき、オーナー1人でも運営できる。売上ロイヤリティは公式に無しと明記されているが、加盟金・開業資金の金額は公開されていない。
おすすめポイント
からあげ専門店のパイオニア的ブランド。20種類以上のトッピングソースが特徴で、テイクアウト専門店のほか定食屋・居酒屋パッケージも選択可能。本部指定仕入れが「からあげ粉」のみで自由度が高い。
おすすめポイント
からあげとハイボールを主力にした居酒屋・バル業態。2026年で創業15周年。テイクアウトやキッチンカーにも対応し、女性客・若年層からの支持が高い。収益は立地や運営により異なります。
おすすめポイント
中食(惣菜)需要に特化したテイクアウト専門店。未経験スタッフでも回せる簡単オペレーションが特徴で、自己資金180万円〜という低投資で開業可能。
おすすめポイント
5社を見ると、初期投資額が286万円〜約7,740万円と大きな幅があります。資金力や経営スタイルによって最適なFCは異なります。

からやまは「かつや」のノウハウを活かした定食業態で客単価が高く、ロードサイドの大型店舗を中心に展開しています。初期投資は約7,740万円と高額ですが、安定したブランド力と集客力が魅力です。法人として複数店舗展開を狙うオーナーに向いています。
がブリチキン。が金額を公開しているのはモデル直営店舗での店長研修費(1ヶ月・2名で30万円・税別)だけで、加盟金・ロイヤリティ・開業資金の総額は公式に記載がありません。居酒屋業態のため夜の売上も見込めるモデルです(収益は立地や運営により異なり、利益率を保証するものではありません)。
天下鳥ますはテイクアウト専門店の場合、初期投資286万円(店舗取得費別)と最も低ハードルです。公式は定食屋478万円、居酒屋598万円の開業資金も業態別に公開しており、ロイヤリティは売上に連動しない固定額でテイクアウト店が月3.3万円、定食屋が月4.4万円、居酒屋が月5.5万円。本部の指定仕入れが「からあげ粉」のみという自由度の高さも特徴です。
鶏笑は6坪などの小規模物件で開業でき、オーナー1人でも運営できると公式が説明しています。売上ロイヤリティは公式に無しと明記されており、売上が伸びた場合に手元に利益が残りやすい構造ですが、成果を保証するものではありません。加盟金・保証金・開業資金の金額は公式に記載が無いため、総額は説明会で確認が必要です(2026-09-30確認)。
からあげの匠は公式が、店舗型コースで加盟金50万円+研修費15万円、キッチンカーコースで加盟金0円+研修費8万円(いずれも税込)と公開しています。ただし店舗取得費・改装費・設備費・広告費は別途必要で、開業資金の総額と自己資金の目安は公式に記載がありません。未経験スタッフでも回せる簡単オペレーションが構築されています。中食(惣菜)需要に特化しており、スーパーの近隣など立地戦略が明確です。
唐揚げFCへの加盟を検討する際は、初期投資額だけでなく、ランニングコストや本部サポートの質など、多角的に評価することが重要です。以下のチェックリストを参考にしてください。
初期投資の総額と内訳を確認したか
加盟金・保証金・研修費だけでなく、物件取得費・内装工事費・設備費・運転資金を含めた総額を把握しましょう。
ロイヤリティの計算方式を理解したか
売上歩合型・固定型・ハイブリッド型など方式によって手元に残る利益が大きく変わります。月間売上ごとのシミュレーションが必須です。
既存オーナーの声を直接聞いたか
本部の説明だけでなく、実際に運営しているオーナーに収支やサポートの実態を聞くことが重要です。
出店エリアの商圏調査を行ったか
半径500m〜1km圏内の人口・競合店・交通量などを調査し、想定売上の根拠を明確にしましょう。
契約書の中途解約条件・競業避止義務を確認したか
万一の撤退時に違約金がいくらかかるか、契約終了後に同業態で開業できるかなど、リスク面の確認は必須です。
原材料の仕入れ条件と価格変動リスクを確認したか
鶏肉・食用油の価格高騰が続いています。仕入れ先は本部指定か自由調達か、価格転嫁の自由度があるかを確認しましょう。
FC加盟から開業までは、一般的に以下のステップで進みます。
各FC本部の公式サイトから資料を請求し、開業条件・ロイヤリティ・サポート内容を比較します。最低3社以上の資料を取り寄せるのがおすすめです。
本部が開催する説明会や個別面談に参加し、担当者に直接質問します。既存オーナーの声や実際の収支モデルを確認しましょう。
出店エリアの商圏調査を行い、売上・利益のシミュレーションを作成します。自己資金で不足する場合は、日本政策金融公庫の創業融資なども検討します。
法定開示書面の内容を弁護士や専門家に確認してもらい、納得した上で契約を締結します。契約期間・中途解約条件・競業避止義務は必ずチェックしましょう。
本部の研修プログラムを受講し、調理技術やオペレーションを習得します。物件取得・内装工事・設備導入を経て、いよいよ開業です。
唐揚げ専門店は2024年に店舗数が前年比8%減となり淘汰が進みましたが、倒産件数は2年連続で減少しており、市場は安定期に入っています。ブーム期の乱立が解消された今こそ、強いブランドのFCを選べば参入のチャンスがあるといえます。からあげ市場全体は約3,000億円規模を維持しており、需要自体は底堅い状況です。
多くのFC本部が未経験者向けの研修プログラムを用意しています。特に「からあげの匠」や「鶏笑」は、シンプルなオペレーション設計で未経験スタッフでも運営できることを強みとしています。ただし、研修期間や内容は本部によって異なるため、事前に詳細を確認しましょう。
鶏笑のようにロイヤリティ0円のFCは、売上が伸びた場合に手元に利益が残りやすい構造とされますが、成果を保証するものではありません。ただし、代わりに固定のブランド使用料や食材の仕入れマージンで本部が収益を得ているケースもあります。ロイヤリティだけでなく、仕入れ価格・広告分担金なども含めた総コストで比較することが重要です。
テイクアウト専門は初期投資・家賃・人件費を低く抑えられる反面、客単価が低く、スーパーやコンビニの惣菜との価格競争にさらされやすいデメリットがあります。イートイン業態は初期投資が大きくなりますが、定食や丼で客単価を上げやすく、ドリンク売上も期待できます。出店エリアの特性と自分の資金力に合わせて選びましょう。
日本政策金融公庫の「新規開業資金」は、FC加盟での開業にも利用可能です。自己資金の目安は総投資額の3分の1程度が求められるケースが一般的です。FC本部によっては提携金融機関を紹介してくれることもあるので、説明会で融資サポートの有無を確認しましょう。
唐揚げのフランチャイズは本部ごとに開示の姿勢が大きく違います。当サイトが各本部の公式情報を自分で確認したところ、9社のうち開業資金かロイヤリティを公開しているのは5社でした。残りは公式サイトに金額の記載がありません。この表には公式で裏が取れた値だけを載せています。上の比較セクションで本部が公表していない項目について二次情報から拾った目安を示す場合は、必ず「本部非公開の目安」と明記しています。確定値として扱えるのはこの表の値です。
| ブランド | 運営会社 | 開業資金 | ロイヤリティ | 店舗数 | 契約期間 | 確認日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| からあげの匠 | 元気と情熱株式会社 | 公式に記載なし | 店舗型は坪数別定額制:10坪以下 月1.98万円/11〜15坪 月2.98万円/15坪以上 売上3%または月10万円。キッチンカー 月2.2万円(いずれも税込)。 | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 2026-08-21 |
| からあげ金と銀 | 株式会社金と銀 | 400万円〜 | 月額固定3.3万円(税込) | 70店 | 2年 | 2026-08-21 |
| からやま | アークランドサービスホールディングス株式会社 | 7,740万円〜 | 売上の3%~5%(店舗数増加により低減) | 155店 | 5年 | 2026-10-02 |
| 中津からあげ総本家もり山 | 株式会社アバンティー | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 2026-10-02 |
| がブリチキン。 | 株式会社ブルームダイニングサービス | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 2026-08-21 |
| から揚げの天才 | ワタミ株式会社 | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 6店 | 公式に記載なし | 2026-08-21 |
| 鶏笑 | 株式会社NIS | 公式に記載なし | 0円(公式に「ロイヤリティ無し」と明記) | 約120店以上 | 公式に記載なし | 2026-09-30 |
| 元祖からあげ本舗 | 合同会社Honpoホールディングス | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 公式に記載なし | 2026-09-29 |
| 天下鳥ます | 株式会社アジアンアキンド | 286万円〜598万円(業態別・店舗取得費別) | 月3.3万〜5.5万円(業態別の固定額) | 国内外19店舗 | 公式に記載なし | 2026-10-02 |
「公式に記載なし」は当サイトが確認できなかったという意味ではなく、本部が公式サイトで公開していないという意味です。二次情報で見かける金額は本部の現行条件と一致しないことがあるため、当サイトは確定値としては扱わず、目安として示す場合は必ず「本部非公開の目安」と添えています。金額が非公開の本部を検討する場合は、説明会で開業資金の総額・ロイヤリティの算定基準・契約期間・中途解約の条件を書面で確認してください(2026-09-30確認)。
唐揚げフランチャイズ市場は、ブーム期の過当競争を経て淘汰が一巡し、2026年は「生き残った強いブランド」が安定経営を実現するフェーズに入っています。
詳しく取り上げた5社は、テイクアウト専門からイートイン定食、居酒屋業態まで多様なビジネスモデルを提供しています。初期投資は公式で裏が取れているからやまの約7,740万円が上限で、下限側の286万円(天下鳥ますのテイクアウト店・店舗取得費別)も公式が公開している値です。記事末尾の一覧では、当サイトが公式情報で確認できた9社を「公式が何を公開しているか」まで含めて並べています。重要なのは、自分の資金力・経営スタイル・出店エリアに合ったFCを選ぶことです。
低資金で始めたい個人オーナーには「天下鳥ます」「鶏笑」「からあげの匠」、法人として本格展開を目指すなら「からやま」「がブリチキン。」がそれぞれ有力な選択肢となります。まずは各本部の説明会や資料請求を通じて、最新の条件を直接確認してみましょう。
フランチャイズの開業・独立を具体的に検討するなら、まずは無料相談から。開業資金の目安、エリアとの相性、複数ブランドの比較検討まで、専門の相談窓口がサポートします。気になる段階での情報収集だけでも歓迎です。
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