各社の強みと特徴を深掘り
ピタットハウス — 総合不動産サービスの安心感
ピタットハウスはスターツコーポレーション傘下のブランドで、賃貸・売買・管理まで総合的なサービスを提供しています。約632店舗を展開し、年間40〜60店舗の純増ペースを維持。2030年度に1,000店舗体制を構築する計画を掲げています。
「Face to Face」のホスピタリティを理念に掲げ、加盟店向けの接客コンテストを毎年実施するなど、サービス品質の向上に力を入れている点が特徴です。スターツグループの総合力を背景に、建築・管理・金融まで幅広い事業連携が可能であり、ワンストップサービスを求める顧客ニーズに応えられます。
センチュリー21 — 純粋FC専業の世界ブランド
センチュリー21は直営店を持たない純粋なフランチャイズ専業モデルを採用しています。934店舗と業界トップクラスの店舗網を有し、2026年3月期決算では加盟店の審査厳格化により店舗数は前期比26店減少したものの、営業収益は43億円(前期比+6.3%)と増収を達成しました。
直営店がないため、加盟店と本部が競合するリスクがゼロである点は大きな安心材料です。加えて、加盟店の事業承継(M&A)や買取再販事業に対する本部のファイナンス支援制度を新たに導入するなど、長期経営を支える仕組みが充実しています。世界約85カ国・13,000店舗以上のグローバルネットワークも強みです。
ハウスドゥ — 売買特化と独自サービスで急成長
ハウスドゥ(And Doホールディングス)は不動産売買仲介に特化したブランドで、チェーン加盟店舗数732店舗、オープン店舗数632店舗を展開しています。近い将来の国内1,000店舗達成を目標に、業界でも非常に速いペースで出店を拡大中です。
最大の差別化ポイントは、自宅を売却後も住み続けられる「ハウス・リースバック」事業です。高齢化社会における住み替えニーズを捉えた独自サービスで、他社にはない収益の柱を持っています。また、異業種からの参入者向けの手厚い研修プログラムにも定評があります。
アパマンショップ — 賃貸仲介No.1の圧倒的ブランド力
アパマンショップ(APAMAN株式会社)は賃貸住宅仲介に特化し、直営・関連含め約1,000店舗規模のネットワークを構築しています。2025年10月の東京商工リサーチ調査では、賃貸住宅仲介業における「店舗数」と「契約数」の両方でNo.1を獲得し、業界初の二冠を達成しました。
基幹システム「Apamanshop Operating System」をはじめとするIT基盤への投資が積極的で、電子契約やオンライン内見など、DX対応の先進性は4社中随一といえます。テレビCMを含む大規模な広告投資による集客力も、加盟店にとって大きなメリットです。
ブランド選定で重視すべきポイント
自社の事業戦略との適合性

不動産フランチャイズを選ぶ際に最も重要なのは、自社の事業領域との適合性です。賃貸仲介をメインにしたいならアパマンショップやピタットハウス、売買仲介で勝負するならハウスドゥやセンチュリー21が有力な選択肢となります。
エリア戦略と競合状況
加盟を検討するエリアにおける各ブランドの出店状況も確認が必要です。テリトリー制(エリア保護)の有無やその範囲はブランドごとに異なるため、事前に本部へ確認しましょう。既に同ブランドの店舗が密集しているエリアでは、顧客の取り合いが発生するリスクがあります。
本部サポートの質と範囲
研修制度、ITシステム、広告・集客支援、経営指導など、本部が提供するサポートの内容は各社で異なります。特に異業種から不動産業に参入する場合は、宅建業免許取得のサポートや実務研修の充実度が加盟先選定の決め手になることが多いです。
長期的な収益モデル
ロイヤリティの計算方式(定額制か売上歩合制か)は、経営の損益分岐点に直結します。定額制は売上が伸びるほど実質的な負担率が下がる一方、歩合制は売上が低い時期のリスクを抑えられます。自社の成長見通しに合った方式を選びましょう。
加盟までの一般的な流れ
不動産フランチャイズへの加盟は、以下のステップで進むのが一般的です。